六韜(1)
【原文】
故善爲國者、馭民如父母之愛子、如兄之愛弟。見其飢寒、則爲之憂。見其勞苦、則爲之悲。賞罰如加於身、賦斂如取於己。此愛民之道也。
【解説】
よく国を治める君主は、父母がその子を愛するように、また、兄が弟を愛するように人民を統御します。飢えと寒さ困っているのを見れば、彼らの身になって悲しみます。民が賞されるのを自分が賞されたかのように喜び、民が罰せられるのを自分が罰せられたかのように苦痛に思い、租税を取り立てるにしても、自分のふところから取り立てられるような気持ちになります。これを民を愛する政治というのです。
『六韜』 文韜:第三:国務:弐
太公望(呂尚)
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